2006年08月08日

●変わらない味の幸福~「グリル十字屋」

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神戸の洋食屋さんを語るのに、この「グリル十字屋」を抜きに話は成り立ちません。
長崎でオランダ人のシェフのもと修行した初代オーナーが1933年(昭和8年)神戸に開いた店です。おもに外国人船員のためのレストランだったそうです。
英語のできるオ-ナーの奥様は口の肥えた船員さんたちからいろいろお料理に対する要望を聞いてまわったそうです。その結果、完成したのが今の味だそうです。

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今は3代目のオーナー。震災で店はかろうじて持ちこたえましたが、昨年ついに建て替えました。
でも、扉や調度品は当時のままです。(実は昨年建て替え中に知らずに行って「十字屋がなくなった!」と早合点し、張り紙の説明を読むまでは目の前が真っ暗になりそうでした・・・・)

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この懐かしい雰囲気、いかがでしょう?半分地下。おかげで天井も高くて窓も上について開放感があります。入口を入るとすぐ、白い木の手すりの下り階段。お客さまはまるでミュージカルの主役にでもなったような気分で降りていくことになります。

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「ルービンリキ」ん?いえ逆ですね。古いキリンビールが飾ってありました。左のキリンなんて、何だか犬みたいですね。

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さあ私のオーダーしたグリルチキンです。ニンニクが驚くほどの絶妙な加減です。くどくもなく弱くもない。グリルした後に特別なソースに漬けたみたいです。包丁がうまく入っていて、ナイフとフォークだけで綺麗に骨が取れました。こういうところが違うんですよね。
右はジャガイモの味が濃いポテトサラダ。左はサッとゆでた(か、蒸した?)キャベツ。

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チキンに隠れて見えなかったですねー。トマトソースをからめたマカロニ。いまどき珍しいでしょ。ストローみたいなマカロニ。子供のころにタイムスリップしちゃいそうです。

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パンはかすかに甘い、温めたロールパン。チキンのソースを食べるのに使いました。

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ダーリンのは「フィッシュフライ」。海老フライみたいに尻尾が出ているところが面白いですね。でも何の魚なのかは訊き忘れちゃいました。

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上品な白身魚です。骨はとってありました。

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そして名物「ハヤシライス」。オーダーを聞いた後ソースを仕上げる、という念の入れようです。
ご飯の上にソースをかける。つまり「洋食」というのはとても日本的なものなんでしょうね。

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ハイ、どうぞ。あーん。おいしい?時々ありがちなケチャップっぽい味は一切しませんでしょ。基礎のソースに時間をかけているからなんでしょうね。

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見上げるとお向かいの中華料理「第一楼」の明かりが見えます。

何だか昔の我が家に帰ってきたような懐かしさを覚えます。

右の絵は初代オーナーが画学生から買い取った油絵です。青っぽい桜島を描いたものでした。よっぽどのお坊ちゃんでもない限り昔の画学生って貧乏だったわけでしょ?値打ちが出るかどうかなんて関係なく買ったなんて、心温まる話じゃありませんか!

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そして私の真後ろにあった絵。絵のタッチを見て驚いてサインを見るとRKOISOのサイン。あの天才「小磯良平」のパステルデッサンです。
驚いてレジをしておられた店のお嬢さんに尋ねると、父がお客さまに頂いたんです、とのこと。小品とはいえ小磯良平の絵をお客さまからいただけるレストランなんて、いったい何軒あるんでしょうか?ここだけじゃないでしょうか?

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神戸の旧居留地界隈で時を忘れて安らげる場所をお探しなら「グリル十字屋」に立ち寄ってみてください。ノスタルジックでモダンな雰囲気の中、昔ながらの洋食を味わえる幸福な時間がそこにあります。

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グリル 十字屋
神戸市中央区江戸町96 ストロングビル1F
TEL:078(331)5455
定休日:日曜 祝日
営業時間:11:00~22:00(L.O19:30)

グリルチキン・・・・・・・・・1450円
パン・・・・・・・・・・・・・・・200円
ハヤシライス・・・・・・・・・1100円
フィッシュフライ・・・・・・・1150円

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