●レトロモダンな旧倉庫街のカフェダイニング~元町・栄町通り「ブール・ブラン」

神戸・元町の古くからのビジネス街といえば、栄町通り。旧居留地や南京町もほど近く、昼間は人と活気に溢れています。でも夜ともなると急にひっそりとしてしまうのもまたビジネス街の特長。特に海岸側へ一筋入ると人通りもまばらな倉庫街で、日が落ちるとちょっと殺風景な感じすらしてしまう・・・・、と思っていたこの辺りが、知らない間に急にお洒落なスポットに様変わりしていました!昔からの倉庫を改造した天井の高いカフェやダイニングがあちこちに店開きし、夜遅くまで営業しているのです。
昨日の日曜の夕方、たまたま発見したそういうカフェダイニングの一つでちょっとサプライズな夕食を楽しんできました。写真はその店のカフェスペースで、名前は「ブールブラン」。
実はここ、まずお目当てのベトナム料理のお店に行ったところかなり待たされることが分かり、急遽計画変更。たまたま通りがかって何となく良さ気な感じがして入ってみたのでした。(お腹も空いてたし、私のダーリンて待つの嫌いな人なの、これが)

写真によれば、この建物、元は「西本貿易株式会社」という会社の倉庫だったみたいですね。

きゃーーホネー!
さっきの白い部屋でお食事かと思いきや、ディナーの方はズズイとこちらへ・・・・・・。と、どこまで奥があるのか通される途中にあった牛さんの骨です。コワイー。

おおっ!!さっきとは打って変わって真っ黒の部屋。面白いですね~。どうなってるんですか?ここ。

んーーーー、真っ赤なテーブルクロス。見ていると興奮して猛牛のように突進していきそうです。あ、そしたらさっきの牛さんみたいになっちゃうのね・・・・・・・。
と、そこへ前菜が運ばれてきて私のくだらない妄想は、無事かき消されました。「ベーコンと渡り蟹、ペコリーノチーズの温かいサラダ」です。ベーコンは脂身の少ないかなり厚手の代物が使われていて、好印象。ペコリーノチーズというのはかつお節のように削ってある白いものです。塩味が強くて熱にも強いチーズです。これだけで後の味付けは要らないくらいですが、レモンの味もしました。思いのほか手が込んでます。

あたりを見渡す余裕も出てきました。
ライト、電気の配線をわざと壁の外に出してますよ。おまけに古い家や建物によく使われていた、磁器で出来た・・・(名前なんていうんでしょうね~)電機の配線用の筒を飾りにしています。ここを改造するときに出てきたものなんでしょうね~たぶん。
「自家製焼きたてパン2種」。ランチで来れば食べ放題だったそうです。惜しいことをしました。
お次は「鶏ささみと空豆のカレーリゾット」。カレーはほとんどかすかに香りつけ程度。驚いたのはその絶妙なアルデンテ。
リゾット作りは私もかなり挑戦いたしましたけれど、こんなピッタシカンカンのアルデンテにはなかなかなるものではありません。ほんの1、2分の油断で、オジヤになっちゃったり奥歯にくっつくほど芯が大きかったり・・・・・・。ここのリゾットのアルデンテは、たぶん米の芯1.2mm。(←あまり信じないようにね♪)でもそれくらい完璧でしたよ。
これは「ハンガリー風ビーフシチュー」です。はじめ遠くの方から運ばれてくるのを見たとき、色といい形といい「あー、誰か丸ごとの茹でタコ頼んでるんだー」と眺めていたのです。するとそれが私の目の前に・・・・・。
「ハンガリー風ビーフシチューでございます。お肉は牛すね肉を使っております」とのこと。でも、汁気がないのね。
「さようでございますね。(もじもじ)当店のシェフのアイデアでございまして・・・・・・」
でもタコの頭のような牛すね肉を切ってみて、その大きさと柔らかさにビックリー!これはぜひ写真をポップアップさせてごらんください。左右の白っぽく見えているのは脂なんかではございませんのよ。軟骨が煮込まれてトロトロのコラーゲン状態になっておりますの。そのコラーゲンのおかげなのかどうかは分かりませんが、すね肉特有のパサツキ感は一切ありません。
さらに、トマトソースは私好みの自然な酸っぱさ。オクラやヤングコーンなどお野菜もドッサリ。
実はこのあたりで、ワタクシ、満腹の極み直前・・・・。

ウォッカの小瓶がその後ろにあるキャンドルの光でゆらゆら。
「あー冷たいシベリアの平原・・・何だかもう一品オーダーしていたような気がする・・・・お腹苦しー」
やはり、次が来ました。
「パルマ産豚ロースのホーピエットでごさいます」
ワタクシは自分の胃袋に突然ベツ腹が生じるのを感じました。
「へ?パルマ産?って、あの太ももが最高級のプロシュートになる、あの豚ですか?」
「・・・・ええ、さようでございますね」
運んできた女の子も嬉しそうにニコニコ。
ソースは上がトマトソースで、時計回りにイチゴソース、蜂蜜ソース、だそうです。

ロース肉ですから当然ハジッコに脂身が付いています。その脂身の部分を香りの良い大葉で包み、それが中に来るよう肉を巻き込んでソテーしています。
だから脂身のくどさは取れて旨味が肉全体に行き渡っています。これはかなり美味しーーーー。お肉プリプリ。こんな調理法思いつくなんてすごいですね。
意外かも知れませんが、豚肉って蜂蜜と合いますよ。いえ、ホントに。

はーーお腹イッパイの大満足。
「今度はぜひお昼にもいらしてくださいね」
10%の割引券をもらいながら、なんかこの手の彫刻コワイー。

強い風にはためく黒い旗。まるで海賊船の旗だなぁ。
と、突然「ボーーーーーー!!」。意外にも間近に聞く汽笛。
そっか、そういえば海はすぐそこなんだ。と、ふと当たり前のことに今さら気づく、急に秋めいてきた夜の神戸・元町、レトロモダンな街角のディナータイムでした。
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カフェレストラン「ブールブラン」
神戸市中央区栄町通3-1-5
TEL:078(327)7277
年中無休
ランチ 11:30~15:00
カフェ 11:30~23:00
ディナー 17:00~23:00
ベーコンとわたり蟹・ペコリノチーズの温かいサラダ・・・・・600円
本日の自家製焼きたてパン2種・・・・・280円
鶏ササミと空豆のカレーリゾット・・・・・・・1000円
ハンガリー風ビーフシチュー・・・・・1300円
パルマ産豚ロースのホーピエット・・・・・・1700円







